DVD-ROM → DVD-Rでの4倍速オンザフライを検証する 4倍速で1枚書き込むのに必要な時間は、約15分。 イメージを作った場合、必要な時間は、数分〜5分程度。 追加される時間は短いですが、メディアを入れ替える手間が・・・ (DVD-ROM → HDDにイメージ → DVD-Rという方法をとれば入れ替えの手間は回避できますが) 大量に焼く場合は時間もネックになりますし 環境によっては、HDDの空きが・・・という問題もあります。 ところが、企業サイトのDVD-Rの記事や特集を見ても HDD内のファイル → DVD-R といった事ばかり書いており DVD-ROM → DVD-Rでのオンザフライについて書いてある記事は見つかりません。 世間一般では、DVD-ROM → DVD-Rでのオンザフライってのは、 あまり重要視されないのでしょうか? DVD-ROM → DVD-Rでの4倍速オンザフライですが 結論から先に書くと、問題なく可能です。 ただし、条件として ・オンザフライ元(コピー元)ドライブに読み取りが高速なドライブ ・動作の軽いライティングソフト を用意する必要があります。 CD-ROMやCD-Rの場合、規格がわりとアバウトなのか ・16倍のメディアに24倍で書き込むなど強引な方法が可能 ・ドライブ側でROMではなくRだから、という理由での読み出し速度に制限がない  (反射率やメディア品質の違いで起こるリトライとは別問題で、純粋な制御の話) というメリット(特徴)がありましたが・・・ DVD-ROMやDVD-Rの場合 ・決められた速度を超えての書き込みが出来ない ・メディアの違いによってドライブが読み取り速度を制限する  (-Rや+Rといった規格、メディアの対応速度、メディアのブランド等が影響する) ・DVD-Rドライブの規格としてバッファアンダーラン防止機能があるので失敗率は低いが  転送元に合わせて、書き込み中、自動で書き込み速度が調整される という特徴があります。 つまり、等倍-Rメディアを、4倍速以上で読み出せるコピー元ドライブを使わないと DVD-Rの4倍速オンザフライでの複製は不可能です。 ところが、ほとんどのメーカーは -R等のメディアの読み取り速度の情報を公開しておらず 自力で情報収集する必要があります。 オンザフライ元(コピー元)ドライブの選択ですが ネットで調べたところ(2003/03現在) ・東芝は、DVD-Rの読み出し速度制限が入っている ・ライトンは、読み出し速いが、ドライブの質が良くなく  他ドライブで読める物が読めなかったり、メディアに傷が入る事がある ・Pioneer・NECは、ユーザーが少なく情報がないに等しい ・TeacはDVD-RAMが読めず、その上ユーザーが少なく情報がないに等しい。 となると、消去法で日立LGしか残りませんでした。 今回利用したDVD-AB16A(GDR8160B)は、DVD-Rなどの読み取り速度が公表されており 純粋なドライブとしての読み出し性能は、おそらく一番だと思われますが 流通量も少なく、現在販売中のドライブで一番値段高いです。 (SDの吸い出しとか、リッピング速度とかは、別問題 静音性は割と静かですが、イジェクト時とスピンアップ時はそれなりです) DVD-AB16A(GDR8160B) http://ss.iodata.co.jp/Matching?scene=Catalog&code=52295 焼きドライブの選択は、互換性を考えると、-Rが書ける事。 (+Rはリコーのwebでメディアのレンタルと、動作確認リストの公開を行ってますが 逆に言うと、それをしないと問題になる程度の互換性?) 4倍Pioneer、もしくはそのOEMをお勧めしたいのですが 非国産の安物等倍メディアは、2倍速で焼けません。 もちろん等倍で焼く事は可能ですが・・・ (DVD-Rには2倍速という規格は存在せず、1倍のメディアを2倍で焼きます) 速度よりコスト優先なら、Pioneerは使えない事になります。 黒トレイのPioneer純正買うのが一番無難だとは思いますが ただ、正直、付属ソフトはイマイチです。 DVR-A05-J http://www.pioneer.co.jp/dvdrrw/dvr-a05-j_dvr-s502/ ライティングソフトですが お勧めは、RecordNow MAX 4.11です。 設定が分かりにくく、かなり癖がありますが、 セッション書き込み中、通常書き込み中ともに、CPU負荷が10%弱と低く 何か作業しながらDVD-R作成作業が可能です。 B'sだと通常時で60%前後、セッション時100%行き、他に重い作業をしてると セッションクローズ時にエラーで落ちる事があります。 (設定は分かりにくいですが、DVD-R・CD-Rの作成作業自体は、直感的で簡単です) バンドルソフトは、評判が悪い為、今回使ってません。 RecordNow MAX http://www.easy.co.jp/rnmx4/ 今回行ったテストは ・通常使用時と同じ環境での4倍速オンザフライ ・ハアハアしている状態(PCに負荷をかけている状態)での4倍速オンザフライ ・書き込み済み4倍速メディアの複製ではなく、  書き込み済み等倍速メディアを4倍速オンザフライ ・ハアハアしている状態にウイルススキャンを追加しての4倍速オンザフライ ・コピー元ドライブを古い物に変えてみる テスト環境は、以下の通り。 OS  windows XP SP1 (レジストリ設定変更あり、変更点は文書末尾を参照) CPU Athlon XP 2000+ MEM DDR2100 768MB DVD-R Pioneer DVR-A05-J DVD-ROM IO DATA DVD-AB16A (日立LG GDR8160BのOEM) Soft RecordNow MAX 4.11J Media 誘電(4倍)・三菱(等倍) 常駐アプリ ・タスクマネージャ(今回テスト用にCPU負荷を見る為) ・Norton Internet Security ・Norton Anti Virus ・Irvine ・ボリュームコントロール ・常駐秀丸(クリップボード履歴最大) ・Proxomitron ・Becky ・DEAMON Tools ・ATOK16 ・Explorer複数 通常使用時と同じ環境の作業テストは、上記の常駐に加え ・FFFTPでのDL ・MirandaでのIMやりとり ・Sylera(Mozillaベースのタブブラウザ)でのweb閲覧 ・WinampでのMP3再生 ・秀丸での文書作成 ・Beckyでのメール作成および送受信(送信時・受信時ともウイルスチェックあり) ・WMP6でのDivX5の動画再生 を同時に実行しましたが・・・全く問題なしです。 (CPU負荷は40%〜60%) ハアハアしている状態でのテストは 普段通りのテストに加え、更に追加で ・茜マニアックス(自動文字送りの設定) ・Winny(+Delny) を追加しましたが、全く問題なしです。 (CPU負荷は60%〜100%を行ったり来たり) ちなみに、茜マニアックスではなく、マブラヴでハアハアしても、全く問題なしでした。 ただし、ライティングソフトにB'sを使うと、 セッションクローズ中に、重いエフェクトがかかると、エラーが出て失敗しました。 さらに、ハアハアしている状態でのテストと同じ環境で、 コピー元メディアを記録済み4倍速から、記録済み等倍速メディアに変更しましたが、 これも全く問題なし。 ハアハアしている状態で、ウイルススキャンをバックグラウンドで動かして 4倍速オンザフライを試しましたが、これも問題なし。 ただし、茜マニアックスが処理落ちの嵐でしたが・・・ コピー元ドライブを、古いDVD-ROMドライブに変えたところ 常駐・使用ソフトを全て無しにしても、等倍でしかオンザフライ出来ず。 (このドライブは純粋に-Rの読み出し性能が遅く、 HDDへのファイルコピーも1.3倍速程度しか出ません) つまり、コピー元ドライブが高速で、安定した読み出しが可能であれば 一般的な使い方における負荷程度であれば、問題なく4倍速オンザフライが可能な模様です。 なお、今回のテストに使用したwindows XPですが、レジストリの   HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\PriorityControl のキーの値を変更しています。 ・Win32PrioritySeparationを38  (スレッド切り替え間隔を短い・占有時間を可変・占有時間比率をフォアグラウンド最優先) ・IRQ8Priorityを2  (CPU割り込み強) この変更によって、Winnyをフォアグラウンド、マブラヴをバックグラウンドで動かした場合 わずかですが体感できる程度には、音飛びやエフェクトの処理落ちが低減されていますので それによる影響も若干はあると思われます。 今回のテストでは、全てバックグラウンドでライティングソフトを動作させています。